フランス人は誇り高いので英語で言っても答えないって本当?【コウゲン編31】

フランス人は誇り高いので英語で言っても答えないって本当?

 

パリで買い物をするフランス人女性

 

フランス人は誇り高いので英語で言っても答えない

パリへ行く前から、日本でフランスの事についてよく聞いたのは、
「フランス人は誇り高いので英語や外国語で喋りかけても、分かっていても返事をしない」
と言うことだ。
これはパリへ来てからも、日本から来た日本人の旅行者の人から本当によく聞いた。
そんな定説があると言うことだ。

 

でも僕の経験ではそんなことは全くなかったと言える。
もしそんなことがあったとしたら、それはたいていの場合、そのフランス人が英語が全く出来ないということだと思う。
それはよくあることだ。
僕たちのフランス人の友人の中にも、全く英語の出来ない人は多くいたことを思い出すとよくわかる。
彼らは分かっているのに、答えないのではなく、分かっていないから、答えられないだけなのだ。
僕はそんな経験を何度もしたからよく分かる。

 

これも僕が一緒にいてよく経験したことだが、こういう理由もある。
それは外国へ来た日本の旅行者が英語で話す時、自信がないから、どうしても小さな声になってしまう。
すると相手に聞こえない。
聞こえないから理解できない。

 

我ら日本人には、主語、動詞とかが頭に浮かんで、スムーズに音が出てこない。
これも僕が自分で経験したことだからよく分かる。
相手は分からないから、聞き返す。
こんな時、思い切って大きな声で答えればいいのだが、なかなかそうはいかない。
答えがより小さい声になったりする。
時には、そこで会話が成り立たなくなったりする場合があったりする。

 

この場合、日本人側からすると
『英語で話すと答えてくれない』
ということになる場合もあるわけだ。
一方、フランス人からすると
『言っていることが分からなくて、どうしようもなかった』
ということになるかもしれない。
フランス人は誇り高いので、英語で話しても答えないというわけではないのだ。

 

 

英語ができなくても海外旅行を楽しむ方法

日本からの旅行者が外国語で喋る時、
「自信がないので声が小さいから、相手に通じない」
という見本のようなことを、僕が実際に経験したことがある。

 

ある時、僕の姉の職場の同僚がパリへ行くので、案内してやってほしいという依頼が来た。
女性で英語も全く出来ないということだった。
大阪からの団体旅行で、もう何ヵ国か回ってきたという。

 

彼女は英語も全くできないというので困っているのではないかと思って、急いで会いに行った。
予想外に彼女は明るく、旅行を本当に楽しんでいるようだった。
たまたま医者や、医学者たちのグループ旅行に入ってきたということだった。

 

彼女の話を聞いて、僕は笑ってしまった。
と言うのは、旅行の途中でホテルなどで通訳の世話をするのは、全て彼女であったと、今のフランスのホテルでもそうだと言う。
グループの人たちは、全て医学を治めた人たちだから、英語もドイツ語、時にはフランス語も分かっているのに、相手に通じないし、話そうとしないと言う。

 

彼女にすればイライラするので
「何が欲しいの?どう言えばいいの?」
とグループの先生たちに聞くと、誰かが答えてくれると言う。

 

先生たちが言っても通じないので、彼女がホテルの人に大きな声で言う。

彼女の声はよく通った。
すると大抵通じるらしい。

 

「さっきも、パンが欲しいと言うので
<パン!プリーズ!>
で持って来てくれたし、石鹸は
<サボン!プリーズ!>
といえばすぐ持って来てくれた」
と言う事で、彼女は自信満々で、僕の出る幕は全くなかった。
今では、先生達の方から彼女に通訳を頼みにくると言う。

 

彼女によると、いろいろジェスチャーや顔の表情などで、そして大きめの声で話すと、たいていのことは通じると言うことだった。
グループの先生たちは、コトバは知っていても、話したことはないので自信がない。
他の先生の手前もあるので、恥ずかしいことをしたくないからか、先生たちは話そうとしない。

 

後で聞いたことだが、彼女は高校卒だったそうで、グループの先生方はもちろん全員大学卒だ。
外国旅行も初めての彼女が、そのグループを引率して数ヵ国を通訳代わりに引率して、生き生き旅行して回っている。
おそらく彼女にとっては最高に楽しい外国旅行だったろうと、僕には思われた。
これは本当の話だ。
外国旅行も、危なそうな場所を避け、危ないことをしようとしなかったら、その国のコトバの最低限のものを覚えておけば楽しむことができるという見本のようなことだと思う。

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

 

 

前回までのあらすじ

・ファッション資料を求めて、フランス移住【コウゲン編1】

https://imac-j.com/blog/france/1502/
・フランス移住後、ゼネストと仕事【コウゲン編2】

https://imac-j.com/blog/france/1506/

・パリでの初仕事~通訳事件【コウゲン編3】

https://imac-j.com/blog/france/1650/

・リヨンでの発見【コウゲン編4】

https://imac-j.com/blog/france/1768/

・パリに着いて1年後【コウゲン編5】

https://imac-j.com/blog/france/1773/

・リヨンとギニョール人形劇【コウゲン編6】

https://imac-j.com/blog/france/1812/

・パリの食生活【コウゲン編7】

https://imac-j.com/blog/france/1816/

・パリのファッションの変化【コウゲン編8】

https://imac-j.com/blog/france/1818/

・パリでファッションカメラマンになる【コウゲン編9】

https://imac-j.com/blog/france/1820/

・フランスから物申す~我が社の経営陣に問題あり【コウゲン編10】

https://imac-j.com/blog/france/1829/

・フランスから一時帰国【コウゲン編11】

https://imac-j.com/blog/france/1831/

・フランスから一時帰国、そして手に汗握る攻防戦【コウゲン編12】

https://imac-j.com/blog/france/1833/

・パリに帰りたい【コウゲン編13】

https://imac-j.com/blog/france/1835/

・ふたたびパリへ【コウゲン編14】
https://imac-j.com/blog/france/1838/

・パリで新しいスタート【コウゲン編15】

https://imac-j.com/blog/france/1840/

・パリでデザインアトリエ経営【コウゲン編16】

https://imac-j.com/blog/france/1863/

パリのデザインアトリエで日本人デザイナーが活躍【コウゲン編17】

・フランスの雪山ドライブ【コウゲン編19】
・パリのファッション情報【コウゲン編20】
パリで蚤の市に夢中になる【コウゲン編21】
・デザイン資料を求めてマルセイユやリヨンへ【コウゲン編22】
パリで出会ったデザイナー【コウゲン編23】
パリには面白いものがいっぱいある【コウゲン編24】
ド・ゴール政権からポンピドゥー大統領へ【コウゲン編25】
・パリから列車でスペイン旅行【コウゲン編26】
フランスのバカンス【コウゲン編27】
アール・ヌーヴォーにハマる【コウゲン編28】
・アール・デコと印刷物コレクション【コウゲン編29】
・パリで故郷を思い出す【コウゲン編30】

関連情報

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E-mail info@imac-jewelry.com

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