アール・ヌーヴォーにハマる【コウゲン編28】

アール・ヌーヴォーにハマる

 

パリのアール・ヌーヴォー様式の地下鉄

 

僕はvieux papiers(古い印刷物)にハマっていた

僕はその頃 蚤の市を中心に、デザイン、文様、ファッション関係の古い資料を探すのにハマっていた。
それは古い本だったり、古い雑誌だったり、古い新聞だったり、古いポスターだったり、古い絵葉書だったりした。
フランスの業界では、この様な古い本、雑誌、新聞、ポスター、絵葉書などの印刷物をvieux papiersビュー・パピエ (古い印刷物の意)と呼ぶ。
パリには蚤の市以外にも、それらを専門に売っている店もあちこちにあった。
街中にある専門店では高いので、僕は、主には蚤の市で掘り出し物を探し回った。

 

 

アール・ヌーヴォー

蚤の市には、1800年代の末期から始まるアール・ヌーヴォー期のvieux papiers(ヴュー・パピエ)として面白いものがいっぱいあった。
丁度その頃、プリントデザインにアール・ヌーヴォーが流行ったりしたので、僕のデザインアトリエのためにもなった。
第一次世界大戦が始まる1914年位まで続くアール・ヌーヴォー期の古い資料はいいものが沢山あった。
そして僕はアール・ヌーヴォーにハマった。

 

 

アール・ヌーヴォーの美術館がナンシーに

話に聞くとフランスのアルザス地方のNANCY(ナンシー)という街にナンシー派美術館というのがあるという。
ここではアール・ヌーヴォーを始めた1人であるとされるエミール・ガレの作品を中心に集められているということだった。
僕と共にアール・ヌーヴォーにハマっていたCさんと一緒に、ナンシーまで行った。

 

アルザスの小さな街ナンシーにその美術館はあった。
そこで展示されていた作品の中に、日本の絵の文献もあった。
そこではガレ達の友達の中に日本人もいたという。
僕の思違いでなければ、その人は、日本からナンシーにあった森林学校へ勉強に来ていたらしい。
絵心のある人でガレ達とも交流があって、日本の絵の文献なども見せていたらしい。
ガレ達フランスのアーティスト達にとっては日本画の線描きによる描き方が非常に新鮮に見え、それもあのアール・ヌーヴォー独特の線のスタイルに影響を与えたということらしい。

 

 

アール・ヌーヴォーからアール・デコへ

そんなこともあって、僕たちはますます、蚤の市でのvieux papiers(ヴュー・パピエ)探しにのめり込み、その時代のリトグラフの雑誌、ポスター、絵葉書、ラベルを集め回った。
僕らは高いものは買えない。
しかし隅々まで探すと案外な掘り出し物があったりした。

 

この時代のファッションリーダーのひとりだったポール・ポワレの型紙が隅にあったりした。
このポール・ポワレが大きな影響を与えながら、アール・ヌーヴォーの時代は第一次世界大戦(1914〜1918)を機にアール・デコの時代に移っていく。
僕らの興味もアール・デコに移っていく。

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

 

 

前回までのあらすじ

・ファッション資料を求めて、フランス移住【コウゲン編1】

https://imac-j.com/blog/france/1502/
・フランス移住後、ゼネストと仕事【コウゲン編2】

https://imac-j.com/blog/france/1506/

・パリでの初仕事~通訳事件【コウゲン編3】

https://imac-j.com/blog/france/1650/

・リヨンでの発見【コウゲン編4】

https://imac-j.com/blog/france/1768/

・パリに着いて1年後【コウゲン編5】

https://imac-j.com/blog/france/1773/

・リヨンとギニョール人形劇【コウゲン編6】

https://imac-j.com/blog/france/1812/

・パリの食生活【コウゲン編7】

https://imac-j.com/blog/france/1816/

・パリのファッションの変化【コウゲン編8】

https://imac-j.com/blog/france/1818/

・パリでファッションカメラマンになる【コウゲン編9】

https://imac-j.com/blog/france/1820/

・フランスから物申す~我が社の経営陣に問題あり【コウゲン編10】

https://imac-j.com/blog/france/1829/

・フランスから一時帰国【コウゲン編11】

https://imac-j.com/blog/france/1831/

・フランスから一時帰国、そして手に汗握る攻防戦【コウゲン編12】

https://imac-j.com/blog/france/1833/

・パリに帰りたい【コウゲン編13】

https://imac-j.com/blog/france/1835/

・ふたたびパリへ【コウゲン編14】
https://imac-j.com/blog/france/1838/

・パリで新しいスタート【コウゲン編15】

https://imac-j.com/blog/france/1840/

・パリでデザインアトリエ経営【コウゲン編16】

https://imac-j.com/blog/france/1863/

パリのデザインアトリエで日本人デザイナーが活躍【コウゲン編17】

・フランスの雪山ドライブ【コウゲン編19】
・パリのファッション情報【コウゲン編20】
パリで蚤の市に夢中になる【コウゲン編21】
・デザイン資料を求めてマルセイユやリヨンへ【コウゲン編22】
パリで出会ったデザイナー【コウゲン編23】
パリには面白いものがいっぱいある【コウゲン編24】
ド・ゴール政権からポンピドゥー大統領へ【コウゲン編25】
・パリから列車でスペイン旅行【コウゲン編26】
フランスのバカンス【コウゲン編27】

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