ブルターニュ地方サン・マロでジュエリーデザイン【コウゲン編110】
目次
ブルターニュ地方サン・マロでジュエリーデザイン
僕らはサン・マロに行くことになった
初夏になると、imac(イマッ)のデザイナーCさんは秋冬シーズンコレクションの企画のまとめに忙しい。
この頃にはCさんはたいていパリで仕事をしている。
次のシーズンのコレクションの中でFCメーカーのシリーズが重要だという。
Cさんと仲のいい、サン・マロにいるFCメーカーとはパリで打ち合わせをする場合が多かった。
しかし、今回はFCオーナーの体調不良でパリに来れないらしい。
ちょうど僕もパリにいたので
「いい季節のサン・マロに来て、次のコレクションの打ち合わせをしませんか?
アトリエの海に面したガーデンも花盛りだし、サン・マロの魚も美味しいですよ」
とFCメーカーが言ってきた。
これには、思わず
「行くよ」
と返事してしまった。
最近では新幹線TGVもサン・マロの近くまで行くようになり、ずいぶん便利になった。
サン・マロは昔、海賊が支配する島だった
サン・マロはイギリスのジャージー島の近くということもあって、中世の昔には、フランス側の海賊が航行する船から通航料を取り、サン・マロを本拠として島は栄えていたらしい。
今も城壁に囲まれたサン・マロはこの季節になると、観光客でにぎやかな島になる。
その港には昔のような大きな帆船も入り、美味しい海鮮料理を出すレストランやカフェは人で一杯になる。
そんなサン・マロに惹かれて、僕らはサンマロに来た。
冬のサン・マロにも来たことがあるが、冬には波の大きいのが有名だ。
大潮の時は10メートル以上の波が、その城壁を乗り越えることもある。
初夏の今は静かな海で、岩浜を散歩することもできた。
来シーズンもFCコレクションは楽しみだ
僕らは早速FCメーカーのアトリエに行き、オーナー自慢の、海を下に望む花盛りのガーデンでお茶を飲んで一息をついた。
FCオーナーの言う通り、海に面した彼らのガーデンは花が咲いて、木が繁っていつ来ても美しい。
そのあと、いつものようにCさんとFCオーナーは来シーズンの新しいシリーズ作りに夢中になって、僕とオーナーの夫君はそばで見ているだけだった。
やっと夕方に彼女達の仕事が終わり、サンマロの町のレストランへ出かけた。
ここに来ると、彼らがいうように海鮮料理が美味しい。
食事をしながら、彼女たちの話を聞いていると、来シーズンのシリーズもいいものができるようだ。
サン・マロはパリから近くなったからまた来たい。
プロフィール
名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。
帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。
関連情報
主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)
imac(イマック)は、日本人デザイナーのオリジナルデザインによってヨーロッパの工房で制作されたコスチュームジュエリーをお届けしています。おしゃれ心を刺激するモードなきらめきに溢れたネックレス、イヤリング、ブローチ、ヘアアクセサリーなどのアクセサリーが品のあるかわいらしさとトレンド感を演出します。大人の女性に人気があり、プレゼントにもおすすめです。
会社名 | 株式会社イマックジュエリー |
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住所 |
〒107-0062 東京都港区南青山4-17-33 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
代表者名 | 奥谷千賀子(オクヤ チカコ) |
info@imac-jewelry.com |