ヒマラヤを上から見た【コウゲン編89】

ヒマラヤを上から見た

 

ヒマラヤ山脈

 

パキスタンへ行った

パキスタンへ行った話。
これは少し前の話でimac(イマック)を立ち上げた頃のこと。

 

Cさんがまだデザインの仕事をしてimacを財政的にも支えていた頃、その関係もあってパキスタン人と知り合い、一番の都会カラチへ行ったことがあった。
絨毯が専門であったそのIRさんという人の話では、パキスタンへ行けば、ネックレスやイヤリングに使える天然石がイロイロあって、それを成型加工することもできるということだった。

 

遠いところへ行くのが好きな僕たちは、早速カラチに行った。

 

 

カラチは暑かった

カラチに着いた。
日本では初夏の頃だったが、ここでは猛烈に暑い。
パキスタン人IRさんの話では今日は40度だと言う。

 

その炎天下の交差点で交通巡査が、台の上で交通整理をしていて、僕は感心した。
普段は僕らはどこへ行っても自分たちだけで歩き回るのだけれど、この時はあまり暑いので、流石にIRさんの車に案内を任せた。

 

バザールはやっぱり面白い。
食べ物、香辛料、生地、服、宝石、アクセサリー、などなど、何もかもうず高く積まれて売っている。
昔からのバザールだ。
ペルシャのアラビアンナイトの雰囲気だ。

 

街には熱帯らしい色鮮やかな小鳥たちが飛んでいる。
だいぶ違う世界に来た感じがする。

 

パキスタンは絨毯が有名だ。
IRさんは絨毯が専門なので、絨毯工房へも連れて行ってくれたが僕らはあまり関心はない。

 

IRさんの事務所に行き、天然石の話をした。
しかし、彼はこれには知識はそれほどなく、彼のパキスタンにおける広い人脈で、何かを探すことができるということだ。

 

 

大理石が見つかった

彼が集めてきたのは、色々な色の大理石風の石だった。
これなら注文通りにどんな形にもすることができるという。

 

当時僕らはまだ香港に行っていない時だったから、香港の天然石の素晴らしさを知らなかった。
そのため、Cさんもその大理石風の石を使って、新しいジュエリーコレクションを作ることを考えた。

 

Cさんは成形する石の形をデザインして発注した。
でき上がって日本に着くまでに1ヶ月はかかる。
どんな物になるか、日本に着いてみるまでわからない。

 

IRさんの一人娘はロンドンの学校に

IRさんの話を聞くと、彼の親戚はインドにもいるという。

 

インドとパキスタンは、第二次世界大戦まではイギリスに治められていた一つの国であった。
大戦後に独立するにあたって、揉めた結果、ヒンズー教のインドと、イスラム教のパキスタンに分離独立をしたという。

 

その時IRさん一族はリスク分散のために、インドに行く家と、パキスタンにいく家とに別れたのだという。
IRさんに言わせれば、彼らはいつもそんな政治的なリスクを考えているという。

 

彼には一人娘がいるが、彼女が将来どこででも生活ができるように今はロンドンの学校へ行っているという。
英語が喋れるというのが大事だからだ。

 

ということでIRさんは貿易商として、今は日本へ絨毯を売りに行っている。
パキスタンは今も政治的に不安定なところがあって、IRさんとしても心配だろう。

 

ヒマラヤを上から見た!!

パキスタンでの仕事も終わって、僕らはIRさんのアドバイスで、帰路はパキスタンから直接空路、北京に行って、日航に乗り換え東京に行くことにした。
これは大成功で、この出張で一番印象に残った経験をする事になる。

 

このコースはヒマラヤの真上を飛ぶコースで、ちょうど天気が良く、ヒマラヤ山脈がずっと見えた。
ヒマラヤ山脈のかなり下まで見え、もちろんその下はかすんで見えないものの、ヒマラヤ山脈の深さが実感できる、またとない機会になった.

 

「ヒマラヤは世界の壁」
と言われるが、まさにその通りだった。
大きな大きな、長い長い壁だった。

 

今回の出張はこの経験だけでも大成功だった。
ヒマラヤの印象が強く、はじめての北京空港に着いて乗り換えるのも、それほど印象に残らないまま東京に帰った。

 

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。

関連情報

主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)

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imac(イマック)は、日本人デザイナーのオリジナルデザインによってヨーロッパの工房で制作されたコスチュームジュエリーをお届けしています。おしゃれ心を刺激するモードなきらめきに溢れたネックレス、イヤリング、ブローチ、ヘアアクセサリーなどのアクセサリーが品のあるかわいらしさとトレンド感を演出します。大人の女性に人気があり、プレゼントにもおすすめです。

会社名 株式会社イマックジュエリー
住所 〒107-0062
東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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