オーストリアとラインストーンの歴史【コウゲン編82】

オーストリアとラインストーンの歴史

 

様々な形のラインストーン

 

オーストリアのシリーズも評判がいい

ブルターニュ地方のサン・マロからCさんはパリに戻り、僕は東京に戻った。

 

8月末になると日本の店頭は秋物展開になる。
Cさんが各国のメーカーと企画した商品は、次々と入荷して、店頭に送られていく。
同時に、imac(イマック)のショールームでスタイリスト達にも見せている。
引き続き評判は良く、雑誌への露出も多い。

 

オーストリアで制作したシリーズも好調に動いているようだ。
オーストリアの片田舎でアクセサリーを作っているメーカー達とのimacの関係は、今ではかなり重要なものになっている。

 

秋冬、春夏の企画に、年2回は僕もCさんと一緒に、オーストリアに行くことにしている。

 

 

ボヘミア地方、ラインストーンの本場にいたメーカー達だった

この小村にいるジュエリーメーカーたちは、話を聞くと、もとは彼らは全て、ボヘミア地方出身だそうだ。
ボヘミア地方とは、今のチェコ北部の山岳地方にある、ボヘミアングラスの産地の街だ。
彼らはそこでラインストーンのアクセサリーを作っていたという。

 

この山の中にある街でラインストーンが作られたのは18世紀の初めか、その少し前らしい。
当時は、透明でキラキラ輝くのはダイヤモンドだけで、それは一般の人々には遠い存在だった。

 

 

ラインストーンはフランスではシュトラス(Strass)とよばれる

その時代に新しく作られたラインストーンは、当時からファッションの都であったパリへ、ライン川を通じて持ち込まれ、大人気になったようだ。
このラインストーンをパリに持ち込んだのは、アルザスの宝石商のシュトラス(Strass)という人物だった。

 

その関係で、今でもフランスではラインストーンのことを「シュトラス」という。
「ラインストーン」と言ってもフランスでは通じない。
念のため。

 

Cさんはスワロフスキーのラインストーンにハマった

かのスワロフスキー社も、今はオーストリアのチロル地方にいるが、もとはこのボヘミアの街の出身らしい。

 

このオーストリアの村のメーカーたちは、ソビエト共産圏の問題とか、政治的な問題でオーストリアに引き揚げざるを得ない、悲しい事情があったらしい。
そして今のように、引き揚げてきたメーカー達が寄って作ったのが、今のジュエリーメーカー村とでも呼べるところであるということだ。
ここではメーカーたちが作っている協同組合が窓口になる。

 

そんな歴史的な繋がりもあり、彼らは主な素材としてはスワロフスキーのラインストーンを使う。
スワロフスキー社は新しいカラーをシーズンごとに付け加えて、刷新を図っていく。

 

常に新しいファッション傾向を打ち出すCさんには、それが魅力だった。
そこにはいろんなメーカーがいて、組合の担当者に言えば、Cさんが希望するどんなアイテムでも作ることができた。
そして豊富なカラーリングのラインストーンを使って、Cさんはどんな配色でも作ることができた。

 

われわれが初めてここに来て、Cさんがスワロフスキーのカラーラインストーンをふんだんに使って発注した時、
「これが売れるかな?」
とメーカー達が心配したくれたのは、今までそんな配色でラインストーンアクセサリーを作ったことがなかったからだと思う。

 

Cさんは、豊富な形のラインストーンがあって、そのカラーもバラエティーに富み、それがシーズンごとに新しいカラーを加えて刷新されるというスワロフスキーラインストーンの魅力にハマった。

 

そんな素材を使って、どんなアイテムでも作ることができるメーカーがいる、このオーストリアのジュエリー村に、われわれはこれからも通うことになる。

 

 

Cさんは担当者と仲良くなった

ここの協同組合の担当者が、この地に結婚して来ていたフランス女性であったのも、フランス語が通じて、コトバの上では幸いした。

Cさんは彼女とも仲良くなった。

 

 

 

プロフィール

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。

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会社名 株式会社イマックジュエリー
住所 〒107-0062
東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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