はじめての国、タイへ【コウゲン編61】
目次
はじめての国、タイへ
僕らは初めての国、タイへ来た
僕らは、MMメーカーのJさん夫婦に会うべく、タイに来た。
彼らはもうタイに落ち着いているようで、彼らの車で、バンコクに着いた僕らを迎えにきた。
彼らのいる地方の町には車で1時間以上はかかるという。
途中の色々な町やバナナや椰子の木が茂るところを車で駆け抜け、やっと彼らが住んでいるというところに着いた。
海のそばの木立の中に木作りの家が何軒かあり、そこに彼らの住居もあるという。
僕らが滞在するのもそのうちの一軒だという。
僕らにとっては、申し分ない。
MMメーカーのタイアトリエはもう動いている
彼らのアトリエはそこから近いところにある町外れにあって、すぐに案内された。
アトリエでは既に、タイ人のスタッフが働いていて、MMメーカーのJさんは、さっそく色々注文をつけていた。
とにかく、Jさんはフランスでやっていたようなことを、タイででもやろうとしていることが、よくわかった。
彼女の制作には、手作りにの要素が多いので、必要な小道具はフランスから持ってきたらしい。
全てそろってアトリエは回っているようだ。
翌日から、CさんはMMメーカーのアトリエに行って、Jさんと仕事を始めた。
僕は日本とは時差も少ないので、東京とは電話で連絡を取りながら、必要なことは支障なく済ませることができる。
フランスと日本とでは、7時間、8時間の違いがあるので、こうはいかない。
そのほかの時間には、僕とJさんの夫君は近くの観光地へ行って、時間をつぶすという毎日だった。
一週間ほど滞在して、CさんとJさんの次シーズンの企画は終わり、僕は東京へ、Cさんはパリへと引きあげた。
僕らはタイを好きになった
この滞在の間、タイの町を見て、タイの人たちとも触れ合って、そしてタイの食べ物も含めて、僕たちはタイが好きになった。
「また来たいね」
と言いながら、僕たちはバンコク空港で別れた。
MMメーカーのJさんはタイに馴染めないらしい
しかし、MMメーカー、特にデザイナーのJさんはタイの人たちとの会話に、時々イライラしたりする場合があって、僕らにこの点について、愚痴をこぼすことがよくあった。
彼らヨーロッパ人が初めてアジアの国で住むことは、食べ物文化も違うし、いろんな面で、難しいところがあるらしい。
まして、人一倍敏感な感覚を持ったデザイナーであるJさんだけに。
僕たちアジア人どうしで、触れ合うのとは、やはり違うものがあるのかも知れない。
今回のMMコレクションはよくない
そしてタイでCさんとJさんが企画したコレクションが制作されて、送られてきたものを見た時、MMがフランスで制作していたものと、かなり違っていて、Cさんも、少しがっかりしていた。
やはり素材も満足するものが十分手に入らず、慣れないスタッフも、Jさんの指示に応えられなかったらしい。
タイに移転したMMメーカーはどうなっていくのか?
と僕は東京で、少し心配している。
プロフィール
名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。
関連情報
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会社名 | 株式会社イマックジュエリー |
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住所 |
〒107-0062 東京都港区南青山4-17-33 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
代表者名 | 奥谷千賀子(オクヤ チカコ) |
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