リヨンからチュニジアへ【コウゲン編102】

リヨンからチュニジアへ

 

チュニジアの砂漠のラクダ

 

僕はお寺から離れた

住職後継問題は後継者が見つかり、あとは具体的に寺を引き渡すことになるが、いろいろ時間がかかった。
檀家との打ち合わせも含めて約半年かかって全てを引き渡し、僕は寺と縁を切ることになった。

 

 

思えば、僕のこれまでの生活はこの寺から逃げることが目的だった。
寺からできるだけ離れようとして、神戸、東京、挙げ句の果てにフランスのパリまで行った。

 

そこで寺のことはお袋に甘えて、任せ切りにしてしまって、僕自身はパリで寺のことを忘れて、今から思うと夢のような10年間を過ごした。
僕らはパリで3人の家族になった。

 

その頃から世界の状況も変わり、フランスでも外国人の滞在が難しくなったこともあり、僕らは日本へ帰った。
それからは僕も、当時存命中のお袋が留守を守っていた寺へも関わるようになった。

 

一応僕は住職の資格を取り、少しは寺の法要もするようになった。
そして僕の外国出張中のお袋の急な逝去。

 

そんな経緯があって、僕はこの寺の住職を後継してくれる人材を真剣に探していた。
今回やっとそれが見つかって、お寺を離れることになった。

 

 

リヨンのVGメーカーがチュニジアへ行った

これからは僕はimac(イマック)の仕事に専念できる。

 

imacは軌道に乗ってきて、なんとかやっていけそうだ。
フランスを中心に、ヨーロッパにimacにとって定着的ないいメーカーがいくつかでき、アジアにも信頼出来るメーカーができた。

 

デザイナーCさんはパリを中心に仕事をしている。
僕も時々パリへ行く。

 

そんなあるシーズン、日本へも来たことのある、そして我々と親しく仕事をしている、リヨンのVGメーカーがチュニジアへ引っ越すという。
チュニジアは、北アフリカの国で地中海の対岸にある。
フランスにとって19世紀後半から第2次大戦までフランスの保護国になっていてフランス語がかなり通じる国だ。

 

チュニジアでは人件費はじめ全てが安く、フランスでは不況で人件費も上がっていたこともあって、VGメーカーとしてもチュニジアへ行くことを決めたのだと思う。
チュニジアの「スファックス」という街に落ち着いたということだ。

 

首都のチュニスから250キロほど離れたスファックスにチュニジア人と共同で工房を開いたということだ。
ぜひスファックスに来てほしいと言ってきた。

 

 

僕らは未開発のチュニジアをサハラ砂漠まで行ったことがある

僕とCさんは10数年前、パリからチュニジアへ旅行に行ったことがあった。
正月の休みだった。

 

「チュニジアはアフリカだから暑い」
と信じて水着を持っていった。
しかし、そこもやはり冬だった。

 

その当時のチュニジアは道路も何もかも全く未開発だった。
古ぼけたフォルクスワーゲンをレンタルして、道なき道を、時には雨で消えてしまう道を、ずいぶん危ないドライブをした。
ホテルも見つからない中、何日かで砂嵐の中のサハラ砂漠までたどり着き、帰りもまた大変だった経験があるのを思い出した。

 

最近のチュニジアがどんなに変わっているのかも見たかったので、VGメーカーには
「行くよ」
と伝えた。

 

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。

関連情報

主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)

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東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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