香港でジュエリーデザイン【コウゲン編97】
目次
香港でジュエリーデザイン
imacのCさんは香港の天然石にハマって香港かよい
香港の天然石の魅力に惹かれたCさんは、近いということもあって、香港へ行くことが多い。
香港島にある展示会場は海に面しているが、その海面が最近埋め立てられている。
香港の展示会に行くたびに、そこが陸地になっていく。
埋められた陸地が増え、次の展示会に行った時には、建物が建てられている。
その建物は展示会場に続いて建てられていることがわかった。
コンベンションセンターと呼ばれる展示会場が海の上に伸びて大きくなるようだ。
香港の中国返還
その間に、イギリスと中国の間で、香港の返還問題が進められている。
1997年には香港は中国に返還され、それからも50年間は、自治制が認められるという。
このコンベンションセンターは返還式典の会場にするために埋め立てをして拡張工事をしているらしい。
その間も、各シーズンには展示会は開かれている。
何シーズンかして、新コンベンションセンターは完成した。
そして1997年香港は中国に返還された。
我々がタイで知り合って、Cさんとも仲良くなって、香港へ来るように誘ってくれた香港のメーカーは、突然カナダへ移住をしてしまった。
中国返還問題が彼らを、香港から離れさせたのか。
その頃は僕には、中国返還に香港の人々がどのように思っているのか、よくわからなかった。
やっぱり問題が出てきた
しかし少しずつ問題が出てきたようだった。
あるシーズンの香港展示会の案内が来た時のことだ。
僕らがいつも仕事をしているいくつかのメーカーから、次の展示会は出品しないので、商品を見るなら自分たちの事務所に来てほしいと言ってきた。
展示会をボイコットするということだ。
僕らも気づいていたことだけれど、返還後の展示会場に変化があった。
中国本土のメーカーたちの展示スペースが、今までこの展示会を運営してきた香港のメーカー達よりもずっとベターな、恵まれた場所になった。
香港のメーカーは目立たないスペースに追いやられたのだ。
この動きに香港のメーカーが抗議をしたのだと思う。
僕らは香港メーカーを応援する
僕らは彼らの事務所に行った。
僕らは彼らがどんな石が得意で、どんな加工ができるかを知っていた。
これまで幾シーズンか香港のメーカー達と仕事をしてきて、お互いを知り合ってきただけに、我々imac(イマック)にとっては大事なメーカー達だ。
僕らも彼らを応援したい。
あるメーカーは、彼の妻をオーストラリアへ移住させたという。
将来は自分も行くかもしれないという。
中国返還は香港の人たちにはかなりな不安材料になっていることに間違いはないと思った。
僕らは香港が大好きなだけに心配なことだ。
プロフィール
名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。
帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。
関連情報
主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)
imac(イマック)は、日本人デザイナーのオリジナルデザインによってヨーロッパの工房で制作されたコスチュームジュエリーをお届けしています。おしゃれ心を刺激するモードなきらめきに溢れたネックレス、イヤリング、ブローチ、ヘアアクセサリーなどのアクセサリーが品のあるかわいらしさとトレンド感を演出します。大人の女性に人気があり、プレゼントにもおすすめです。
会社名 | 株式会社イマックジュエリー |
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住所 |
〒107-0062 東京都港区南青山4-17-33 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
代表者名 | 奥谷千賀子(オクヤ チカコ) |
info@imac-jewelry.com |