会社はいろいろ経費がかかる【コウゲン編46】

会社はいろいろ経費がかかる

 

オフィスの会議室

 

会社はいろいろ経費がかかるものだ

ファッション雑誌への露出が増えたからと言って、喜んでばかりいることはできない。
いろいろ経費が要るから、利益が出ない。
パリでデザインとファッション情報などの仕事を個人単位でしていた時は、事務所代や人件費といった経費はたいしたことはなかった。

 

しかしimac(イマック)という会社を東京で始め、少ないけれど仕入れに来るバイヤーも来るようになり、スタイリスト達も来るようになった。
自分たちの住むマンションでやるわけにはいかなくなり、別の事務所が必要になった。

 

そして僕は営業で外出することが多いので、事務所にいつもいる人材が必要になった。
事務所代と人件費、光熱費等のいろいろな細かい経費も要ることがわかってきた。
計算をすると、赤字だ。

 

会社を始める、ということはこんなことか?
もう始めた以上、やめるわけにはいかない。
いつになったら我々のアクセサリービジネスが黒字になるか?
全く予想がつかない。

 

 

imacデザイナーCさん、新しい感覚のアクセサリー制作

しかしimacのアクセサリーが、スタイリスト達に高く評価されるようになって、ファッション雑誌にモデルに着用された写真が、ひんぱんに掲載されるようになっていた。
それだけが、数字を見て、時には暗い気持ちになる僕を、前向きにさせるエネルギーになっていたような気がする。

 

Cさんはパリで奮闘している。
Cさんのコンタクトのあるアクセサリーメーカー達はフランスだったので、彼女の活動はパリが舞台だ。

 

その頃のパリファッションは、イヴ・サン・ローラン、KENZO、ソニア・リキエルなどが活躍していた。
日本からイッセイ・ミヤケ、カンサイ、コム・デ・ギャルソンなども参加するようになり、人気を得るようになり、常にファッションの新しい風が吹いていた。
そんな中でCさんは新しい感覚のファッションアクセサリーをどんどん制作していった。

 

 

いつもスタイリスト達は喜んでくれる

その商品が日本のimacに着くと、僕は仕入先に持っていく。
しかしimacの商品を売ってくれる店は、相変わらず増えない。

 

タイテイ楽天的な営業担当としても、気持はなかなか明るくならない。
しかし、いつものことだが、パリからimacの新しいアクセサリーが着いたと連絡すると、スタイリスト達はいつもよろこんで取材に駆けつけてくれた。
そしてその度にimacのアクセサリーのファッション雑誌への露出は、どんどん増えていった。

 

幸いなことに、Cさんのデザイン契約の収入がかなりあって、そのおかげでimac は何とか活動していけた。
一方、アクセサリー分野の営業数字の改善はなかなかできない。
僕の責任だ。
何とかしなければ・・・・。

 

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

関連情報

主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)

主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)

imac(イマック)は、日本人デザイナーのオリジナルデザインによってヨーロッパの工房で制作されたコスチュームジュエリーをお届けしています。おしゃれ心を刺激するモードなきらめきに溢れたネックレス、イヤリング、ブローチ、ヘアアクセサリーなどのアクセサリーが品のあるかわいらしさとトレンド感を演出します。大人の女性に人気があり、プレゼントにもおすすめです。

会社名 株式会社イマックジュエリー
住所 〒107-0062
東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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