住職になってしまった【コウゲン編70】

住職になってしまった

 

寺院の門

 

一夜漬けの、お経猛練習

僕が寺から逃げまわっていたから、長い間僕のお袋が毎日の檀家詣りを勤めていた。
しかし、寺には住職が必要なので、近くの寺の坊さんに代理住職になってもらっていた。

 

今度僕が住職資格を得たので、正式に住職になったことを檀家や近隣の坊さん達に、法要を勤めて披露することになるわけだ。
その法要のために、僕にとっては色々問題がある。

 

初めてあげるお経。
読経については、さすがの僕も前日夜遅くまで、声を上げて練習した。

 

 

馬子にも衣装

立派な袈裟(けさ)もでき上がって、届けられている。
これは着る方法が難しくて、僕1人ではとても着ることはできない。

 

豪華な刺繍をした大きな四方形の布地袈裟だ。
招待した坊さんの誰かに、教えてもらうしかない。

 

法要式の順序は書いたものがあり、これを間違えないこと。
立ち振る舞いのことなどは全て、誰かに頼んで教えてもらって、ぶっつけ本番でやるしかない。

 

考えてみれば、これまで僕のやってきたことは、仕事のことなども、ほとんど初めてのことで、ぶっつけ本番のようなことばかりだった。
今更、ぶっつけ本番には、別に慌てはしない。

 

近在の坊さん達も、僕が寺法要の経験がないということは、よく知っているので皆、僕に協力してくれた。
袈裟(けさ)も協力して着せてもらうと、僕は立派な住職に見えてきた。
馬子にも衣装だ。

 

 

僕は住職になってしまった

あとは、お経の独唱の部分を間違えずに読経を終えること、そして無事、足の痺れを克服して、退席することができるかどうかだ。

 

痺れ回避に足元に敷くものを用意しているが、それでも痺れる。
その時はどうしたら良いのか?

 

それも当日、坊さん方に聞いて教わった。
坊さん方もそれぞれ、そんな経験があったようだ。

 

そんな時は他の坊さんが退席しても、痺れを自分で確認して、まだ治っていなかったら、治ってきたのを確認してから、立ち上がる。
遅れても良い。
というアドバイスをもらった。

 

このアドバイスで僕にとっては全てが解決したような気になった。
考えてみれば、簡単なことだ。

 

そんな風にして、僕の住職披露法要は無事に終わって、僕はあれほど嫌だった寺の住職になってしまった。

 

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

帰国後に図らずも住職になってしまったものの、外国とのコンタクトは続く。

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