フランスとイギリスの関係とは?【コウゲン編33】
目次
フランスとイギリスの関係とは?
ロンドンへ行くにはドーバー海峡経由で
ロンドンへは仕事も兼ねてよく行った。
今回は夏。
僕の中古の愛車で、カレーまで車で行き、フェリーに車を積んで、ロンドンに向かった。
ドーバー海峡は相変わらずの揺れだった。
ドーバーの揺れは尋常ではない。
港を出たとたんに揺れ出す。
元々船に弱い僕はこの揺れにはまいった。
とにかくガマンに、ガマンを重ねて船が着くのを待つしかない。
安い費用で旅行をするには、これ位のガマンは何でもない。
そしてやっとドーバーに着いた。
もちろん僕の自動車も無事着いていた。
ヒッチハイクのヒッピーを乗せる
自動車は皆、日本と同じ左側を走っている。
僕は最近はフランスにいるから、いつも反対側、すなわち右側通行に慣れているが、全く問題はない。
この時代はまだヒッピーの時代だから、ここイギリスでもヒッチハイクの若者達が路肩にたくさん立っている。
僕は一人で運転しているのも退屈だし、その内から重そうなリュックを持った若者を乗せてやった。
イギリス人の学生で、フランスへ行って来たと言う。
僕はカタコトの英語で話す。
彼はもちろん英語で話す。
恐らく分かりやすい英語で話してくれたのだと思う。
しかし僕には聞き取るのが難しい。
ロンドンへ来た時にいつも思うことだけれど、僕にとって、イギリス以外の国の人のしゃべる英語は、比較的聞き取りやすいのに、ロンドンで聞く英語は本当にわからない。
フランス人はフレンドリーでない
そんな思いをしながら、この学生と話して、
『フランスはどうだった?』
とたずね、その答えが印象に残った。
彼は
『not friendly フレンドリーでなかった。』
と答えたのだ。これはまさしく、僕のパリのアパートの家主のおばさんが、僕がこの前ロンドン旅行から帰った時に
『イギリス人は親切でないでしょう?』
ととっさに言ったことと同じような意味だと思った。
彼らイギリス人とフランスはお互いにフレンドリーでないと思っている。
親切でないと思っている。
近いが遠い、遠いが近い二つの国
実際はこの二つの国は35km程の海峡で離れているだけで、泳いでも渡れる。
そして長い交流もあり、現に僕の知っているカップルもフランス人とイギリス人の仲のいいカップルがいるし、やはり僕の知っているフランス人の家族はロンドンが好きでロンドンに住んでいる。
普通は何の問題もない。
しかし、今回のイギリスの学生の言葉と、パリのアパートの家主のおばさんの言葉が非常に印象に残って、僕の車はロンドンに着いた。
ロンドンの中を見て回って、トラファルガー広場へも行った。
高い塔の上にいるのはネルソン提督。
1805年、トラファルガー海戦で、イギリスを狙っていたフランスのナポレオン軍を一方的に破ったイギリスの英雄だ。
上から今でも仇敵のフランスをにらんでいる。
フランスは近いが海をへだてて、イギリス人にとってはヨーロッパという別の世界。
歴史的に敵対してきた国がある。
そんなイギリス人の声が聞こえてくるような感じがした。
一方で、フランス人は今もナポレオンが好きだ。
フランス人にとって英雄だ。
フランス人はイギリス人を親切でないと思っている。
僕が今まで気がつかなかったことが、何かひとつわかったような気がしながら、ピカデリーサーカスの近くの中華街で美味いそばをまた食べた。
僕のボロ車が故障しないことを祈りつつ運転しながら、パリまで無事たどり着いた。
プロフィール
名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。
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営業時間 | 10:00~17:00 |
代表者名 | 奥谷千賀子(オクヤ チカコ) |
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