店舗でのファッションアクセサリーの販売方法【コウゲン編48】

店舗でのファッションアクセサリーの販売方法

 

青空を背景に「はてな」マークを持つ手

 

百貨店に出店できたが…

初めて百貨店の店頭の一階に小さいながら、売場ができて、そのフロアにはお客もたくさんいるし、
「これは売れるだろう!」
と期待していた。

 

気になるので、店頭を時々見に行く。
しかし、ガラスケースの中にあるimac(イマック)の商品は、あまり減っていない。
客はたくさん通っているけれど、反応はない。

 

1ヶ月たって、結果を百貨店と確認しても売上数字は大したことがない。
期待した百貨店だが、それほどのこともなさそうだ。

 

一階の売り場には客はたくさんいるし、imacのケースのそばの通路を通る人も多い。
なのに売れない。
同じ売場にあって売れている商品もある。
それなのに我々の商品が売れない。

 

これだけファッション雑誌にも取り上げられて、いい商品なのに。
何故か?分からない。
物販は難しい。

 

 

ひょっとすると、百貨店ででも売れるかも

ある日、百貨店の担当の人から電話がかかってきた。
「売れてますよ!」
と明るい声の電話だ。

 

どういうことか聞いてみると
「新しい商品を入れるために、ガラスケースを開けていたら、商品を手に取った客が買って、次から次へと売れました。
今日はかなり売れました。」
と言うことだった。

 

これまで、こんなに客の多い百貨店ででも売れないのは、imacのアクセサリーはヨーロッパのメーカーで作っているから、どうしても他社の中国製などの製品よりも値段が高くなる。
そのせいかな、と思っていた。

 

しかし、そうでもないらしい。
売り方によっては売れると言うことがわかった。
そのことについて、百貨店の担当の人と話した。

 

今回のことでimacの商品が、ファッションアクセサリーとしては高いけれど、売れるということが分かって、担当者も前向きの話をしてくれた。
いままでのimac の売場は、買い取り商品だからケースにに鍵がかかっていた。

 

たまたま新しいアクセサリーをケースに入れるために開けていて、百貨店の店員もいた。
ケースがオープンになっていたので、周囲にいたお客が寄って来て買って行った。
売場がオープンであったのと、販売員がいたことが今までと違ったところですと、担当者は説明してくれた。

 

僕にとっては、百貨店へ売る場合も専門店に売る時と同じように、商品を渡した段階で販売が成立して、後はそれを請求する。
商品は百貨店が販売すると思っていた。
それが今までの形だった。

 

それは結果としては売れなかった。
ところが、売場をオープンにして、販売員がいれば、いい商品は売れるということですと、担当者は説明してくれた。

 

ではimacはどうしたらいいのですかと、僕は聞くしかない。

 

一難去ってまた一難

担当者いわく、
「imacが今のように、ファッション傾向の先端の商品を展開するのであれば、売場什器を作って納入して、販売員もつけて販売することです。
売場スペースは提供します。
そしてimacの販売員が売った商品に対して百貨店が翌月に支払います。
かなり売れると思いますよ。
その形でやりましょうよ。」
と熱心に勧めてくれた。

 

売場什器を作ったり、販売員を雇ったりしたことはない。
しかしそれで売上が伸びて、採算が取れるのであれば、僕はそうやろうと思った。

 

問題は百貨店でアクセサリーを売るための売場什器が、どんな物がいいのか皆目分からない。
パリから帰っていたCさんも一緒に、売場什器作りに集中した。

 

什器をいろいろ製作している知り合いもいたので、頼んで見積もりを取ったら値段が高く、しかも彼らは商品が分からないから、我々にとっては、ほとんど使えないものだった。
参考になるような売場も見て回った。
しかし我々にとって参考になるものはない。

 

これは我々自身で何とかするしかない。
アクセサリーを作り、自分達で販売するということは、こういったことも、しなければならないということなのか?
困った。

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

関連情報

主役になれるドレスアップジュエリー|imac(イマック)

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imac(イマック)は、日本人デザイナーのオリジナルデザインによってヨーロッパの工房で制作されたコスチュームジュエリーをお届けしています。おしゃれ心を刺激するモードなきらめきに溢れたネックレス、イヤリング、ブローチ、ヘアアクセサリーなどのアクセサリーが品のあるかわいらしさとトレンド感を演出します。大人の女性に人気があり、プレゼントにもおすすめです。

会社名 株式会社イマックジュエリー
住所 〒107-0062
東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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