フランスの野の花

（©えびちかこ　画像の転載、複製、改変等は禁止）

 

フランス人の友達のカップルから、4月の復活祭（フランス語ではpaquesパック）の休暇に招待された。
パリから車で2時間くらいのツール（Tours）という街にある田舎の家（maison de la campagne メゾン・ドゥ・ラ・カンパーニュ）へ。
この休暇は5日間くらいあり、1人でパリで過ごすのは寂しいなと思っていたところだった。

 

ツールの家には、友達のご両親もおられ、すぐ打ち解けて、ご家族の仲間に入れていただいた。
特別に何かをするわけではなく、太陽が明るい庭でおしゃべりをしたり、食事を楽しんだり。

 

ツールへ行く途中には、野原一面にひなげしやマーガレットの花が咲き乱れていた。
これがフランス語教室で習った「野の花」であり、また、パリに来てすぐに就職したデザインスタジオで描いた芥子（けし）やマーガレットなのだと納得した。
暗いパリの冬から、一足飛びにやわらかい春の陽射しをあびて、私もとても幸せな気分になった。
春を待ちわびるフランス人の気持ちが少しは理解できるような気がした。

 

 

花言葉

【マーガレット】
恋占い、真実の愛、信頼

 

【けし（赤いポピー）】
夏の風、なぐさめ、感謝、喜び、思いやり、恋の予感

 

 

 

プロフィール

名前：えび
テキスタイルデザイナーとしてパリへ。
デザインスタジオ勤務後、フリーランスとして仕事をする。
日本に帰国後、ジュエリーブランドを創業。