僕はお経を唱えていなかった【コウゲン編56】

僕はお経を唱えていなかった

 

崖の上で驚く男性

 

檀家総会が平穏に終わり、お袋も安心

檀家総会が終わり、話が平穏にいくか、心配をしていたお袋に報告をした。
とにかく檀家総会では僕にとって厳しい話もたくさん出たけれど、結局は仲良く話ができたことで安心させた。
総会での話の概要も説明した。

 

檀家たちとすれば、僕に早く寺に帰り、住職として寺の法事に専念してほしいと僕に言ったこと。
僕は、東京にするべき仕事があって、寺に帰ることはできない。
ましてすぐには全く無理だ、その代わりに、この寺の後継を親戚の次男に打診していることを伝えたということも、お袋に話した。
そんな、お互い厳しい話をしていても、直接会って話をしていると、僕が前もって考えていたよりも、僕の気持ちが明るくなったように感じてきたことなども話した。

 

お袋と話しているうちに、月に一回、週末に法要のために寺に帰っても良いかな、というような気持ちになった。
もちろん、僕としては、この寺に住んで住職をするつもりはない。
しかし、誰か住職後継者を見つけるまで、僕が檀家たちとガタガタやりながらも、コンタクトを持っていくのもそれほど嫌ではないというような気持ちになった。

 

それは、今まであれ程、寺から逃げて、逃げて来た僕自身、意外だった。
お袋も、それを聞いて安心したようだった。
僕としては、お袋を安心させることが、今回、檀家総会のために帰った一番の目的だった。

 

 

僕は20年このかた、お経を唱えていなかった

そういうことで、なんとか檀家総会を終えて、東京へ帰った。

 

imac(イマック)アクセサリーの方はなんとか軌道に乗りそうな感じがする。
東京へ戻った僕は、もうすぐに寺のことは忘れている。

 

ただ大阪の百貨店にも出店することもできたので、大阪への出張の機会も増えた。
そのたびに自分のお寺が近づくので、寺のことを考えることが増えた。

 

考えてみれば、僕は20年近く、お経をあげていない。
そのことを忘れていた。

 

月に一回週末に寺へ帰り、僕が法要をするということを、お袋を通して檀家に伝えてしまっていた。
もう取り返しはつかない。

 

お袋に聞くと、その日には檀家たちは、寺の本堂に集まって、僕の法要参りに来るという。
どうしよう?

 

読経のカセットテープがあることがわかった。
新幹線などに乗り、時間のある時はイヤホーンで聴き練習した。

 

それで檀家の前でチャンとした法要ができるのか?
全く自信はない。

 

その最初の週末が迫ってきた。
僕は大学生の頃までは、お経の本があれば唱えることができた。
それから20年も経っている。
「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざもある。
大丈夫か?

 

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

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代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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