パリの蚤の市のおもしろさ【コウゲン編40】

パリの蚤の市のおもしろさ

 

青い財布と硬貨

 

パリ蚤(のみ)の市の面白さ

僕のパートナーCさんはファッションデザイナーで、特にプリント生地のための文様デザイン画の専門デザイナーとして、パリのデザインアトリエでも中心的な役割を勤めていたことがある。
僕らが蚤の市にいつもはまっていたのも、彼女がいつも文様の資料を探していたからだ。
蚤の市へ行くと、彼女にとっては様々なものが興味の対象になった。
古いファッション雑誌、古いファッション新聞、絵葉書、ラベル、文様集、古い生地見本帳、パリのデザインアトリエで描かれた手描きのデザイン画なども時には、蚤の市の屋台の下に積まれていたりした。
蚤の市は行くたびに発見があって、飽きることがなかった。

 

僕もその内に、Cさんのヤマイが完全にうつってしまって、ファッション、デザイン関係の古い印刷物、ポスターなどの「vieux papiers(ヴュー・パピエ)」のトリコになった。
僕らが蚤の市にハマっていた理由の一つは、その無限のバラエティと値段が安いことだ。

 

その頃になると、僕は古い印刷物「vieux papiers(ヴュー・パピエ)」については蚤の市の業者に負けない位の情報を、値段のことも含めて持っていた。
物の良し悪しはCさんが判断し、値段交渉は僕がする。
僕はいつも財政は貧しかったので、値切るのは上手くなっていた。

 

 

町の専門店で買うと

同じようなものをパリの町で買おうとすると、古本屋や骨董屋やその他vieux papiers「古い印刷物」ポスターなどの専門店へ行くと、もっとわかりやすいように、分類して売っている。
しかし、僕にすれば時には数倍高い値段で売っている。

 

僕らが屋根裏に住んでいたサン・ジェルマン・デ・プレの近くには伝統ある国立美術大学「école nationale supérieure des beaux-arts de Paris(エコール・ナショナル・シュペリユール・デ・ボザール・ドゥ・パリ)」がある。
そしてその前の通りには、アート、デザイン、ファッション関係の古本屋が並んでいるが、良いものがたくさんあっても、値段が高くて僕らには買えなかった。

 

その点、蚤の市では、もし同じものがあれば、ずっと安い値段で売っていたし、もっと広いバラエティのものが、ゴロゴロしていた。
良いものも、そうでないものも混じり合って有り、そこから自分たちにとって、めぼしいものを探し出す面白さがあった。
そんな風にして、Cさんの資料コレクションはだんだん充実していった。

 

Cさんのヒンシュクをかう

この間、僕は相変わらず、僕のデザインアトリエには苦戦を強いられていた。
何とか全員が生活はできるようにはなったが、それ以上にはならない。
まして蚤の市での資料購入には十分な財政は回せない。

 

僕のものを買う時は、安い値段のものしか買わないが、どうしても欲しいものが見つかって、財政が足りない時は、Cさんのポケットから借りることになって、ヒンシュクをかうことがよくあった。

 

 

プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

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代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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