パリのラ・クーポールでディナー【コウゲン編37】

パリのラ・クーポールでディナー

 

パリのディナー

 

 

大阪城主パリへ来る

パリ滞在数年になる。
個人的なフランス人の知り合いもできたし、有名人にも道で出会ったりして、僕のパリ生活をより興味あるものにしてくれている。
そして前にも書いたように、日本から来る人もいろんな人が来て僕のパリ生活をより楽しいものにしてくれる。

 

今度は大阪城の城主がパリへ来ることになった。
というのは、パリ市と大阪市が文化交流を緊密にするようになったとかで、大阪市から代表団が来ることになった。
その中に僕の友達も来るのでよろしくという。
その友達というのが大阪城博物館の館長をしていて、普段は大阪城内で仕事をしている。
したがって大阪城主である。
もちろん彼は日本史の専門家で、日本の城の専門家で、その他、日本酒の専門家(こういうのを専門家と呼ぶか?)であり、なんでも食ってしまう、たくましい胃を持った、食の専門家でもある。
僕はこの目でいつもその食い方、飲み方を確認していたので断言できる。
まさしく「食う、飲む」の専門家でもある。

 

その大阪城主がパリへ行くのでよろしくと言ってきた。
パリではまずパリ市との儀式があるらしい。
その他に何日間か滞在できるらしい。

 

 

イダイ(胃大)な大阪城主をどこで接待?

大阪城主がパリに着いた。
パリ市との儀式が済んでから会った。
彼とは日本でもそうしていたように、食べて飲むというコースになる。

 

「イダイな人間は胃が大きいからイダイという」
というのが彼の説で、食べては飲んで、飲んでは食べるというのが彼のコースで、これには僕は大阪でいつもしんどい思いをさせられていた。
僕の胃はそれほど大きくはなかったから。
大阪では安くて美味い店をお互いによく知っていたので、財政的にも問題なかった。

 

パリではどこへ行こうかなと考えた。
彼は大阪城博物館のコレクションにも関わっていただけに、美術の専門家でもある。
ちょうど良さそうなレストランがあった。
パリのモンパルナス(Montnarnasse)にあるラ・クーポール(La coupole)というレストランである。
1920年代、アール・デコの時代の様式を今も残したままでいるレストランだ。
FOUJITA(藤田嗣治)、モジリアニ、マチス、若かったピカソなども出入りしたというレストランだ。
このレストランは、値段はリーズナブルで、美味くて、量も多い。

 

胃大な大阪城主を連れて行くには適当と思われた。
彼はヨーロッパは初めてで、本格的なフランス料理は初めてのはずだ。
僕はこのような本格的なフランス料理をうまいと思って食ったのはパリへ来て2年か3年してからだった。
いくら彼でも初めから、それ程パクパク食うことはできないだろう。
ワインにしても、日本酒やビールとは違うからそれほどガブガブ飲めないであろうと思っていた。
招待主の僕は相変わらず、財政は豊かではない。

 

 

アール・デコのラ・クーポールレストランで切り抜ける

さて、ラ・クーポールに着いた。
さすが大阪城主、レストランの雰囲気には満足してくれた。
メニューが出てきて料理を選ぶ。
ワインを選ぶ。
幸い招待客用には値段の入っていないメニューがある。
全て僕が彼に説明しながら選ぶ。
料理はかなり量が多くて、それでいて安めのものを選び、ワインも安めのものを選ぶ。

 

ワインが1番気をつけなければならない。
給仕がすすめるものをそのまま注文すると、大変なことになる。
高い良いワインをすすめてくるから。

 

とりあえず、僕はこれぐらいで、さすがの彼も腹一杯、食って、飲んだ、というであろうものをオーダーした。
僕の財政的には大丈夫だと安心していた。
料理が出てくる。
ワインも出てくる。
前菜から始まり、メインデッシュが出てくる。
前菜もかなりボリュームがある。
ましてメインデッシュは量が多い。
僕はもっと量の少ない料理をとっている。

 

大阪城主は
「美味い!美味い!」
を連発して、軽く平らげている。
ワインも追加。
それも何本か。

 

計算が違ったか?
僕は少し心配になる。
まだデザートがある。
そしてワインはやっと止まった。

 

僕は暗算をしてみる。
なんとか乗り切れそうだ。
胃大な大阪城主とのパリの夜はヒヤヒヤしながら、無事乗り切ることができた。
楽しいパリの夜だった。

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プロフィール

水彩風の男性写真

名前はコウゲン。
田舎のお寺の長男に生まれ、坊主になりたくなかった僕は、とにかく遠くへ逃げたかった。
出来れば外国へ。
その夢が実現してパリに10年住んだ後、日本に帰国してジュエリーブランドを創業。

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E-mail info@imac-jewelry.com

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