STARS展【森美術館】知っておくべき日本のアーティスト6人

STARS展【森美術館】知っておくべき日本のアーティスト6人

 
【こんな人向け】
・現代アートに興味がある人
・日本のアーティストについて知りたい人
・森美術館の展覧会に興味がある人
 
【このブログを読んで得られること】
・現代アートについて知ることができる
・日本を代表するアーティスト6人について知ることができる
・STARS展の内容を知ることができる
 
 

展覧会の概要

六本木ヒルズの森美術館 六本木ヒルズの森美術館
 
六本木ヒルズの森美術館で開催されていた「STARS展:現代美術のスターたち~日本から世界へ」展。
(英語のタイトルは「SIX CONTEMPORARY ARTISTS FROM JAPAN TO THE WORLD」)
 
開催期間は2020年7月31日(金)~2021年1月3日(日)。
森美術館は、六本木ヒルズ森タワー53階にあります。
 
展覧会の内容は、6名のアーティストの初期作品と最新作を展示しながら紹介しています。
・草間彌生
・李禹煥
・宮島達男
・村上隆
・奈良美智
・杉本博司
 
 

草間彌生(くさま やよい)

草間彌生のアート作品 草間彌生のアート作品
 
ウィキペディアによると、草間彌生の略歴は下記の通り。
 
草間 彌生は、日本の芸術家。
長野県松本市生まれ。
幼い頃から悩まされていた幻覚や幻聴から逃れるために、それらの幻覚・幻聴を絵にし始めた。
1957年に渡米すると絵画や立体作品の制作だけではなくハプニングと称される過激なパフォーマンスを実行し、1960年代には「前衛の女王」の異名をとった。
 
草間彌生は、一度はその作品を目にしたことがあるのではと思います。
ドット柄のオブジェが有名で、直島に大きなカボチャ型のオブジェが屋外に展示されていたり、ルイ・ヴィトンとコラボ企画でバッグにドット柄がプリントされたり。
 
草間彌生は欧米でも有名で、私はパリのポンピドゥーセンター美術館で草間彌生の展覧会を見たことがあります。
ニューヨークでのパフォーマンス動画も展示されていて、何やらすごいパワーを持った人なんだ、、、と圧倒されました。
 
森美術館でも以前 展覧会が開催されていたので、それを見たことがある人もいるかもしれません。
 
 

李禹煥(リ・ウファン)

李禹煥のアート作品 李禹煥のアート作品
 
この展覧会で初めて知ったアーティストでした。
ウィキペディアによると、
 
  • 1956年、ソウル大学校美術大学を中退後、来日。
  • 1961年、日本大学文理学部哲学科を卒業。
  • 1969年、「事物から存在へ」が美術出版社・芸術評論募集に入賞。
  • 1971年、評論集『出会いを求めて』(田畑書店)を出版、国内外の美術界に影響を与える。
  • 2010年、香川県直島町に初の個人美術館である李禹煥美術館が開館。
 
日本にゆかりが深いアーティストなんですね。
フランスの勲章も受賞したりしています。
 
この展覧会で見た石と棒が展示された作品を見て、
「???」
となった私。
一緒に行ったフランス人の友人も
「この石は、ここにあっても50cm先にあっても変わらないのでは?これがアートなの?」
という感想。
 
後に美術大学の教授とお話する機会があったので、質問してみました。
「コンセプチュアルなアートは、どのように理解すればいいのでしょうか?」
すると、
「そのアーティストの作品をたくさん見ればいいですよ」
「私もアーティストの作品を見て、一連の流れを知っていれば、この作品は好き、この作品はちょっと、というのが出てくる。そういう見方でよいのでは」
との答え。
 
そっかぁ~~~~!!
と心から納得しました。
 
そうですよね。
私も好きな画家の作品は画集を持っていたり、展覧会に行ったりして、その画家の初期から最新作まで色々見ています。
その中で、その画家の世界観は好きだけど、1つ1つ見ていくと「この絵はすごく好き」「この絵はそうでもないかも」という作品も出てきます。
 
コンセプチュアルアートに関しても、そういう見方をすればいいということでした。
そして、そのためにはある程度知識をつけることが必要だと。
 
ですよね、、、。
勉強不足を反省。
 
 

宮島達男(みやじま たつお)

宮島達男のLEDを使ったアート作品
 
このアーティストも、この展覧会で初めて知りました。
ウィキペディアによると、
 
「Art in You(芸術はあなたの中にある)」という考え方を基盤に、発光ダイオード(LED)を使用したデジタルカウンター等、LEDの作品を特徴とする美術家である。
また、コンピュータグラフィックス、ビデオなどを使用した作品も手掛けている。
 
大学在学中には油絵を学んでいたが、油絵では自分の言いたいことを表現できないもどかしさがあると感じ、現在においても作品制作のテーマとなっている「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」の3つのコンセプトを形にする手段を模索していたところ、偶然LEDと出会う。
 
1987年(昭和62年)には初めてLEDの作品を発表し、1990年(平成2年)にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招きによりニューヨークに転居。
同年、ドイツ文化省芸術家留学基金留学生としてベルリンに転居し、翌1991年(平成3年)まで居住。
1992年(平成4年)の帰国後は茨城県守谷市に転居、以降は1993年(平成5年)にカルティエ現代美術財団アーティスト・イン・レジデンスプログラムによりパリに滞在した。
 
めちゃめちゃグローバルに活躍されていますね。
ニューヨーク→ベルリン→パリと、欧米の都市を転々としながらアート活動にいそしんでいたとのこと。
 
「油絵では自分の言いたいことを表現できないもどかしさ」
 
コンセプトは「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」の3つ
 
など、すでに私の理解をはるかに超えています。
そう、このアーティストの作品も、展覧会で見て
「???」
となりました。
 
広いスペースに置かれたLEDの数字がずっと点滅していて、 どうやらそれらは何かと紐づいているらしい、というような作品が展示されていたりして、私もフランス人の友人も2人して
「???」
となったのでした。
 
でも、先ほどの美術大学の教授の話を伺い、これもまた私の勉強不足だった、、、と今になって反省。
 
 

村上隆(むらかみ たかし)

言わずと知れた世界に知られた日本人アーティスト。
巨大アニメフィギュアで有名ですね。
 
笑う花モチーフでルイ・ヴィトンとコラボしたこともあります。
モノグラムに村上隆の花モチーフがプリントされたバッグを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
 
この展覧会では入ってすぐの部屋が村上隆の展示スペースで、入口に入る前から村上隆ワールドがどどーんと目に飛び込んできました。
 
ウィキペディアによると、
 
日本アニメポップ的な作風の裏には、日本画の浮世絵や琳派の構成に影響されている部分も強く、日本画のフラット感、オタクの文脈とのリンクなど現代文化のキーワードが含まれている。
中でもアニメ、フィギュアなどいわゆるサブカルチャーであるオタク系の題材を用いた作品が有名。
 
とあります。
経歴も興味深く、
 
生来のアニメ好きが高じて、高校卒業後にはアニメーターを志した。
尊敬しているアニメ監督は宮崎駿で、『未来少年コナン』や『ルパン三世 カリオストロの城』を観て、アニメーションの仕事に就きたいと思っていた。
しかしながら挫折し、同じく以前から興味のあった日本画を習い、2浪の後に東京芸術大学に入学した。
同大学では美術学部日本画科に学び、1986年(昭和61年)の卒業時には『横を向いた自画像』(東京芸大美術館所蔵)を製作・提出。
1988年(昭和63年)に東京芸術大学大学院修士課程の修了制作が、首席とならず次席であったために、日本画家への道を断念する。
 
草間彌生といい、村上隆といい、
「平々凡々な人間はアーティストにはなれないのかな、、、」
と思わされるようなエピソード。
 
村上隆も以前 森美術館で展覧会が開催されていたので、それで知った方もいらっしゃるかもしれません。
 
ちなみに、この展覧会とは関係なく、六本木ヒルズの屋外の広場に村上隆の作品が展示されています。
巨大な笑う花モチーフがそびえたっています。
しかもゴールドでピカピカなので目立ちます。
村上隆ファンなのか、この彫像の前で記念写真を撮る人達も。
私もミーハーなので、もちろん写真を撮ってきました。
表と裏の顔が違うところが面白いです。
 
六本木ヒルズに展示されている村上隆の作品 六本木ヒルズに展示されている村上隆の作品
 
 
 

奈良美智(なら よしとも)

奈良美智のアート作品 奈良美智のアート作品
 
きたーーー!!!
きましたよ。
 
奈良美智。
 
ご存知でしょうか。
奈良美智。
 
好きだから何度も復唱してしまってすみません。
 
女の子や犬の絵やオブジェが有名なアーティストです。
ドイツにずっと住んでアート活動をしていて、その後日本に帰国しました。
作品がマグカップやインテリア雑貨などのグッズにもなっているので、アーティストショップなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
 
私は学生時代に初めて見て(どこで見たのか、、、本屋とか?)、一目で好きになって
画集を何種類も買い、
原美術館や横浜美術館の展覧会に行き、
表参道のA to Zカフェに行き、
青森の奈良美智美術館に行き、
という位好きなアーティストです。
 
ちなみに表参道のA to Zカフェは、奈良美智が内装を手がけたカフェで、店内に奈良美智のアトリエが再現されたスペースがあります。
食事メニューは和定食で、会社が近くてよくランチに行きました。
 
奈良美智のアート作品 奈良美智のアート作品
 
今はLINEをビジネスで使うのでアイコンは自分の写真ですが、以前はずっと奈良美智が描いた女の子の絵をアイコンにしていました。
(横浜美術館で撮影可の作品を撮ったもの)
 
LINE交換をすると、奈良美智を知らない人からは
「怒ってるの?」
「怒っている顔が好きなの?」
などとよく聞かれました。
 
アイコンは目が吊り上がった女の子の絵だったんです。
奈良美智の作品はそれだけじゃないけど、その顔の女の子も好きで。
やはり一連の作品を見ないとそのアーティストは語れない、というのはその通りですね。
 
奈良美智のアート作品 奈良美智のアート作品 
 
ちなみに、
「奈良美智」
の名前を、私はその作品を初めて見て一目惚れした当初、読み間違えていました。
 
「なら みち」
という女性アーティストだと思っていたのです。
かなり長い間。
 
ある日、「美術手帖」というアート雑誌で奈良美智の特集が組まれ、もちろんすぐ買った私。
すると、ロングインタビューにて男性の写真が掲載されているではありませんか。
ずっと女性だと思っていたので、衝撃でした。
 
しかも「奈良美智」という名前の読み方も
「なら みち」
ではなく
「なら よしとも」
だったとは、、、。
思い込みってこわいですね。
 
という話を、STARS展に一緒に行ったフランス人に話したら。
「えっ?!これ描いてるの、女性じゃないの?こういう作風だから、てっきり女性アーティストだと思ってた。びっくり」
と、とても驚いていたので、もしかしたら勘違いするのは私だけじゃないのかも、、、と思いました。
 
奈良美智のアート作品
 
 

杉本博司(すぎもと ひろし)

このアーティストも今回の展覧会で初めて知りました。
ウィキペディアによると、
 
日本の写真家。
東京都台東区旧・御徒町出身。
東京及びニューヨークを活動の拠点としている。
作品は厳密なコンセプトと哲学に基づき作られている。
 
「真実らしさで満ちている世界では、写真が真実を写し出すことはない」
としつつも、
「写真には嘘をつかせない」
というモダニズムの倫理を守ろうとしている。
 
ちょっとよくわからないですよね。
私も書いててよくわかりません、、、。
 
ちゃんと予習が必要だなと思いました。
いつも展覧会に行く時は、好きな画家や好きな時代の作品が展示された展覧会に行くことが多いので、全く知らないアーティストを見る機会ってそんなに多くないと気づきました。
そのため、「好きな画家はよく知っているけど、そうでない画家は知らないまま」となっていたのだなと。
もう少しアンテナをはって、世界を広げる必要があるのかなと思ったのでした。
 
 

ミュージアムショップ

ちなみに、森美術館ではどの展覧会でも展覧会グッズが豊富なので、ぜひ帰りに立ち寄ることをおすすめします。
特に奈良美智や草間彌生は以前からグッズの種類が豊富なので見ているだけで楽しめます。
 
私は家の中に飾るものは買わないようにしているのですが、仕事で使うための文房具を購入。
毎日目にするものなのでお気に入りをゲットできて嬉しいです。
 
 

まとめ

今回日本を代表するアーティストとして展示されていたのは下記の6人。
・草間彌生
・李禹煥
・宮島達男
・村上隆
・奈良美智
・杉本博司
 
これからも作品を目にしたり、名前を聞いたりする機会がありそうな面々なので、私もちゃんと覚えてこれからも色々な作品を見てみたいと思います。
 
 
 

プロフィール

マイクを持って話す笑顔で女性

ジュエリーデザイナーのアレクシアです。
フランス生まれで、フランス滞在歴14年、ジュエリーデザイナー歴15年です。
10代をフランスで過ごし、仕事でも日本とフランスを行き来しています。

大学では西洋美術史を専攻。

好きなアーティストは奈良美智、ウォーターハウス、ルドン、ミュシャなどなど。

 

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会社名 株式会社イマックジュエリー
住所 〒107-0062
東京都港区南青山4-17-33
営業時間 10:00~17:00
代表者名 奥谷千賀子(オクヤ チカコ)
E-mail info@imac-jewelry.com

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