実写映画『白雪姫』衣装&インテリア徹底解説|ファッションデザイナーが読み解く最新ディズニープリンセスの世界
1. 映画『白雪姫』の基本情報
本作は、ディズニー初の長編アニメーション映画『白雪姫』を実写化した作品です。監督は『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを手がけたマーク・ウェブ。音楽は新たな楽曲を含むミュージカル形式で描かれ、視覚と音楽の両方で楽しめる作品となっています。
主演キャストの紹介
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・白雪姫役:レイチェル・ゼグラー
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『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)のマリア役で一躍注目を浴びた若手女優。ラテン系アメリカ人として初のディズニープリンセス役という点でも話題となり、伸びやかで透き通るような歌声と、感情豊かな表現力で新たな白雪姫像を体現しています。
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・邪悪な女王役:ガル・ガドット
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『ワンダーウーマン』で知られるイスラエル出身の俳優。その美しさとカリスマ性、さらに妖艶で威圧感のある演技が、恐ろしくも魅力的な“新しい女王像”を創り出しています。劇中では力強い歌唱シーンにも挑戦し、役柄に奥行きを持たせています。
実写版とアニメ版の違いとメッセージ性の変化
実写版『白雪姫』では、1937年のアニメーション版のストーリーをベースにしながらも、現代の価値観に合わせたアップデートが施されています。
とくに注目すべきなのは、ルッキズム(外見至上主義)からの脱却と、内面の美しさや強さを重視する方向性です。アニメ版の白雪姫は、王子様が迎えに来るのを夢見る“受け身”の存在として描かれていましたが、実写版では彼女自身が自立し、未来を切り開いていくリーダーとして描かれています。
主演のレイチェル・ゼグラーはインタビューの中で、「今はもう1937年ではないから、白雪姫は王子様がいつか迎えに来てくれると夢見る少女ではありません。この映画は女性のリーダーシップについて描いているのです」と語っており、物語そのものが持つメッセージも現代的に再構築されていることがわかります。
劇中で登場する楽曲
映画では1937年のアニメーション版でも印象的だったクラシックな楽曲も再構成され、一部新しいアレンジが施されています。
・「Waiting On A Wish(夢に見る )」
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・「Whistle While You Work(口笛吹いて働こう)」
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・「Heigh-Ho(ハイ・ホー)」
これらの楽曲は現代的なアプローチでリメイクされており、ノスタルジーと新鮮さが融合した魅力的な音楽体験を楽しめます。
2. 映画に登場する衣装や装飾、建造物、インテリアについて
衣装デザイン
衣装デザインは、アカデミー賞を3度受賞したサンディ・パウエルが手掛けています。彼女は『恋におちたシェイクスピア』『アビエイター』『ヴィクトリア女王 世紀の愛』などの歴史映画を中心に活躍し、緻密で物語性のある衣装設計に定評があります。ルネサンスから20世紀初頭まで、時代背景を踏まえた美術と衣服の融合を得意とし、今回の『白雪姫』でもその手腕が存分に発揮されています。本作の衣装は、1937年のアニメーション版に敬意を払いつつ、現代の映画技術とファッションの要素を取り入れたデザインになっています。
白雪姫の衣装:クラシックな中に新たな解釈を
白雪姫の衣装は、アニメ版の象徴的なカラーリング(青、赤、黄色)を維持しながらも、ディテールにこだわった仕上がりになっています。アニメでは半袖だったドレスが、実写版では長袖に変更され、より洗練された雰囲気を持たせています。スカート部分には柔らかく軽やかなシフォン素材が用いられ、白雪姫の繊細さと気品を視覚的に表現しています。
邪悪な女王の衣装:荘厳でモダンな美学
邪悪な女王の衣装は、1930年代のハリウッドの魅力からインスピレーションを受け、洗練された威圧感を醸し出しています。特筆すべきは、約9メートルにも及ぶ長さのドレス。その存在感は圧巻で、登場シーンに荘厳さとドラマ性を加えています。
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・カラーリング:ダークパープルとブラックの組み合わせが、ミステリアスで威厳のある印象を強調。
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・ジュエリー:大粒の宝石を施したネックレスや、緻密に装飾された指輪、そしてステンドグラスを思わせる幾何学模様が入った王冠が、彼女の高貴さと魔力を象徴。
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・メイクアップ:彫刻のように整えられた眉と濃いリップカラーが、冷酷な性格を映し出しています。
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・指輪の装飾:女王は、両手の指にたくさんの指輪を身につけており、そのデザインは彼女の権力と富を象徴しています。宝石がはめ込まれた指輪は、彼女の手の動きに合わせて煌めき、観客に強い印象を与えています。1930年代のハリウッドの魅力からインスピレーションを受け、洗練された威圧感を醸し出しています。
建造物とインテリアデザイン
映画のセットデザインは、アニメーション版の色鮮やかな美しい世界をリアルに再現しています。白雪姫が迷い込む恐ろしい森や、7人のこびとの小さく温もりに満ちた家、キラキラとした宝石でいっぱいの鉱山などが、圧倒的な映像体験を生み出しています。
お城の装飾と美しいディテール
白雪姫と邪悪な女王が暮らすお城のデザインには、ゴシック建築の影響が見られます。
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・ステンドグラスの窓:光が差し込むと幻想的な色彩を生み出し、王宮の神秘性を強調。
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・荘厳な大広間:高い天井と石造りの柱、装飾的な壁画が、王家の権威を象徴。
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・豪華な家具:金の装飾が施された玉座や、美しく彫刻されたテーブルが、宮廷の華やかさを表現。
ヨーロッパ風の装飾的な本
映画の冒頭と最後には、美しい装飾が施された本が登場します。
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・手書きのイラストと金箔の装飾:中世ヨーロッパの写本を思わせる豪華なデザイン。
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・細密画のようなページ:花や装飾的な模様が描かれ、物語の世界観を深める演出に。
3. まとめ
ディズニーの実写版『白雪姫』は、視覚的な美しさと深いテーマ性を兼ね備えた作品です。衣装やセットデザインの細部にまで込められた工夫や、現代的なメッセージを感じ取ることで、より豊かな鑑賞体験が得られるでしょう。ぜひ劇場で、その魔法の世界を堪能してください。
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